薬剤師として、とあるお子さまとの出会い。その出会い私の心を強く動かしました。
その子はまだ名前がないぐらい希少な疾患を患っており、治療薬はなく対処療法で薬を飲む日々。症状が悪くなれば入退院を繰り返す。さらには、お父さんは病気で早くに亡くしていること、治療を頑張る家族に向けられる心無い言葉。
それでも、笑顔で今日1日を過ごせたこと。それはかけがえの無い1日として大切に毎日を歩んでいる。
在宅治療での定期的な訪問、薬剤師のできることはほんのわずかなこと…
病気や家庭環境が家族としての当たり前のことや、子どもたちのかけがえのな体験を奪ってしまう現実に何ができるのか。どう支えることができるのか。
そんな時に、お母さんの一言が胸に刺さりました
「子どもたちの無邪気な笑顔が心の支えなんです」
薬では治せない心の痛みも、挫けそうな弱った心も、家族写真で「家族の証」を形にすることによって癒すことができると気づかされました。さらに、子どもたちにとっても家族写真によって家族の愛が形になっていることで、豊かな心を育み、安心感をもたらしてくれる。
薬剤師として命と向き合い、カメラマンとして数多くの家族の笑顔を切り取ってきたからこそ、このような家族にこそカメラを向け「家族の証」「命の形」として写真を撮り、未来への希望・心の支えを届ける使命があると感じました。
私の撮った「いのちの写真」で家族の絆や子どもたちの健やかな成長を育む手助けをしたい。この強い思いが、私がこの事業を立ち上げる原点となりました。